Aiko

2014年1月26日 日曜日

岡潔先生と猫                         中目黒・代官山の美容室Tavi Blog





現在読書を封印している私が
一日、
半ページでも読みたい、
半ページで大満足の本があります
(本を読み始めると他のことを忘れてしまうので
育児放棄しそうな自分が怖くて封じています)

『岡 潔』先生の本です
Favoriteコーナーでも『春宵十話』
を紹介させていただいています

岡先生は数学者であり世の中と隔絶して研究に没頭されながら、
晩年は、高度成長期の日本人の心の
あり方に警鐘をならし様々な言葉を残されました

今日はご著書の中から冒頭のそでを含む
『情緒と創造』の一説を

先生がある日捨てられている仔猫に出会い、
ミルと名付けて飼われました
ミルは、立ち上がると左肩にいつもひょいと
乗って離れないくらい懐いていたそうです

食事のときに膝元で一切れの
刺身をもらって嬉しそうな顔をするミルを見て
先生はふとお考えになりました

『ミルはいったいもらう刺身そのものがうれしいのだろうか、
それとも刺身をもらうことによって、かわいがってもらっている
ということを確認して満足しているのだろうか。』

先生は試してみられ、ミルが刺身を目的としているのではなく、
今日も刺身をくれるという行為を確かめたいのだとわかったそうです

このエピソードは、こころ という章にある
信頼するという気持ちを書いたものです

動物と一緒にお住まいになったことがある方には
このエピソードが沁みると思います

ミルと同じ元捨て猫で、目が合うと飛んでくる飼い猫に
いつも思ってくれてありがとう
と念じてみました

通じたかな?ケチャ









投稿者 Aiko

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